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年月日 2006 0130

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見出し: 『長く大事に…』親心込め学習机を手作り

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新聞名: 埼玉県 東京新聞

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元URL http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20060130/ftu_____kur_____000.shtml

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記事内容: 木工房「木楽里(きらり)」(埼玉県飯能市)は、希望者に有料で工具や場所を貸し、地域の

スギやヒノキを素材に家具造りを体験してもらうユニークな工房だ。最近は、子どもの学習机

を自分で作る親でにぎわっているという。そのココロは「長く大事に使いたいから」。新入学

児童向けの商品が店頭に並ぶこのシーズン、工房を訪ねた。 (鈴木 久美子) 国道沿い

に建つスギで組んだ建物が工房。訪ねた日はちょうど、一人のお父さんが作業中だった。県

内に住む公務員の北田俊直さん(35)。今春、新一年生になる長女にプレゼントする机だ。

 天板にするヒノキの一枚板に丁寧に電動やすりをかけ、何度も手触りを確かめる。「手間

をかけることが楽しいんです」と北田さん。 「長く大事に使っていきたい。親の勝手な思いで

すけど、子どもにもそれが伝われば」 「木楽里」は、林業家の井上淳治さん(45)が一九九

七年に開いた。「たくさんの人に木に親しんでもらう場を作ろう」との思いだった。 一帯は古

くから続く林業地で、「西川材」と呼ばれるスギやヒノキを首都圏に供給してきた。井上さん

の家も江戸時代から続く林業家だ。けれど近年、林業は不振。生活の中で、木に代わる素

材がどんどん使われるようになってしまったことも一因だ。一般の人が地域の木に触れ、な

じむ場所から作っていかなければ、と井上さんは考えた。 利用者は、手工具や電動工具を

借りることができ、費用は一日(午前九時−午後六時)で四千五百円。一般の人が長時間

使える工房は全国的にも少なく、木楽里の利用者は徐々に増えた。日曜大工が好きな人、

ドライブの途中に立ち寄る人…。県内を中心に年間に約二百五十件の利用がある。 学習

机作りは、「地域の木で作ってみませんか」と地元の生協が呼びかけた企画がきっかけだっ

た。それが口コミなどで広がり、この数年は年間に十組以上の親子が学習机を作っている。

 四−六日かけて、材料費を含め五万−八万円で作る人が多い。作業は、素材の板選びか

ら。色合いや木目をそろえるなど、産地ならではの楽しさもある。ノミやカンナなど使い、ほぞ

を組むちょっと高度な技にも挑戦できる。端材を利用し本箱などを作る人もいる。必要に応じ

て、工房のスタッフのアドバイスを受けられる。スギは広葉樹に比べ柔らかいが、丁寧に扱

えば十分に長く使える。



 「家具造りは初めてという方がほとんどです。苦労されても、完成後に『こんないいものが

自分でできた』とびっくりされる」とスタッフの鴨下知子さん(33)。



 学習机を作るのは、愛着の持てる物を求めたり、既製品に飽き足らない、といった理由だ




 親子二人で一緒に学習机を作った会社員、岡野大一郎さん(38)=東京都羽村市=は「

世界で一つの机。子供も自信満々で、自分で作ったことが思い出になって大切にするんじゃ

ないか」と期待する。幼稚園児の二男の机も作る予定だ。



 埼玉県富士見市の主婦丸山和子さん(37)は「家具にしろ食べ物にしろ、身近で、だれが

作ったか分かる物を、と思っていました。娘と一緒に、この山で育った木が机になる、という

ことを学ばせてもらい、机ができあがってからも、山菜採りなどで山に遊びにきています」と

話す。

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