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年月日 2006 1211

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見出し: 古家の寒さに思うこと

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新聞名: 全国 朝日新聞

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元URL http://www.asahi.com/housing/diary/TKY200612110057.html

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記事内容: 古家は寒い。入居前から、いろんな人に聞かされていたので、ある程度の覚悟が出来てい

て、もっと寒いのを想像していたが、今はなんとか過ごせている。マンションのように気密性

が高くないので、暖房を完璧(かんぺき)には出来ない。ないならないなりに、家に人が合わ

せていくしかないと思っている。築35年の家を改造して暮らしているご夫婦の家。サッシに

せず、あえて、あったままの木枠に板ガラスをそのまま使っている

古道具のランプを寝室の手元灯りに。機能性だけを考えたらもっと別の物を選んでいるはず

 木枠や、木の家は味わいがあって良いが、もちろん、ソリもあれば、木が暴れてすき間が

出来ることもある。そういう一切合切をひきうけたうえで、入居し、それでもやっぱりいいもの

はいいと思っている。

 今は情報があふれているようにみえるが、じつは一面的だったり、画一的だったりする。

ほとんどの情報は、安全で安くて、耐久性、機能性の高い建材や建具をいいとしているが、「

いい」の基準は人それぞれで、物差しは違ってよいのだ。私は、木だからこそのメリット、デ

メリットをてんびんにかけて、それでも、と今の家を借りた。

 結果から言うと、たしかに寒いし、木枠の窓のそばは寒いけれど、それ以上にたくさんの

喜びを家族にもたらしてくれているので、とても満足している。



 夫も子どもも、もはや、暖房器具で完璧に寒さを封じるという考えはなく、この家の寒さとど

うつきあっていけるか、をつねに考えている感じだ。今から、エアコンをつけていると、1月を

のりきれないからなるべく電気カーペットだけで12月は乗り切ろうとか、室温設定もあんば

いをはかる。どの温度で寒さをしのげるか、最低のラインを探ろうとする。あと1度、上げたい

ところだけれど、今はまだ我慢しておこう、とか。



 マンションにいた頃は、何の考えもなしに、いつも一定温度に設定した床暖房をつけ、ガス

ストーブにあたっていた。



 今は、外気や雨風の様子、夜空を見上げながら冷え込み方を予想し、子どもでも、子ども

なりにその日の天気に合わせて防寒の智恵をはかる。寒ければ、温度を上げるのではなく

、上着を1枚多く着る。寝る前は足裏をマッサージして温める。すると体もほかほかと温まっ

てくる。そういう、単純な暮らしの智恵が少しずつ増えてきた。



 最近は、古家暮らしを考えている人などに「やっぱり寒いですか?」と聞かれる。ええ、寒

いですよと答えるが、季節や家に合わせて暮らしていくのは、寒さやメンテナンスの大変さを

さしひいても、楽しいものですよと付けくわえている。

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