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年月日 2006 0118

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見出し: 巨木を伐る・空師(そらし)熊倉さん

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新聞名: 群馬県 JanJan

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元URL http://www.janjan.jp/living/0601/0601167830/1.php

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記事内容: 寺社や屋敷林の巨木など狭い敷地内にある木を伐きるのを専門にしている職人・空師そら

し。「心にスキがあると木に殺やられます。」という話を聞いて記事にして以来初めて、空師

の熊倉さんがケヤキの巨木を伐るというので現場を見せてもらうことになった。(関連記事:

人と樹木の共生を支える、知られざる職人・空師) 1月7日午前8時。熊倉林業の空師3名

と、木を運ぶ材木屋の職人さん、そしてクレーン車の運転手さんの総勢8名が到着。現場は

群馬県のほぼ真ん中、前橋から20kmほど北に位置する小野上村おのがみむらの山肌に

ある村長さんの家である。庭の片隅にあるケヤキの木は、個人宅の庭木にしてはかなりデ

カい。測ってみると目の高さで幹周りがちょうど4mあった。村長さんはこの家の6代目で、木

の樹齢は120年ぐらいという。 クレーン車の運転手さんと熊倉さんは、木を見ながら作業

手順を相談する。「今日中に終われるかなあ・・・。やってみないとわかんねえな」と熊倉さん

。それにしても寒い。朝の気温はマイナス3度。東京から来た人間にとってはめちゃくちゃに

寒く感じる。木に登ると風が直接あたるのでさらに寒いらしい。 木の枝のてっぺんまでの高

さは25〜6mはある。木の形は、幹が空に向かって三つに分かれ、ちょうど鶏の足を逆さに

立てたようなかんじだ。幹にはコブはなく地面から5〜6mまっすぐに伸びている。道端で作

業を見物している通りがかりの人たちも「きれいな木だねえ。百年以上だろうかねえ」などと

話している。 熊倉さんによると、分かれた三つ又の幹のそれぞれを伐る作業がもっとも難し

いのだそうだ。三つ又の分かれ目にチェーンソーを入れて3本を切り離すことができれば理

想的だ。上の3本も材木となるのでできるだけ長く伐り出したほうがよい。しかし、3本とも大

人の胴体より太く長さも6〜7mある。真横にチェーンソーで伐ろうとしても、刃が木の重みで

挟まれて動かなくなるのだ。地上での作業とはわけが違うので、とくに技術と体力を要する。

うまくいかなければ大根を切るように上からブツ切りにしていくしかない。 午前9時。皆で安

全祈願のお祈りとお清めをして作業開始。チェーンソーを腰から下げ一人木に登る熊倉さん

。茂った枝にクレーンから下がったロープをかけ、吊るしたまま伐ってゆく。伐られた枝は地

上の空きスペースに下ろされ、さらに細かくされる。木の上でも地上でも絶えず誰かのチェー

ンソーが駆動しているので、現場は会話が難しいほど騒々しい。風はほとんどないので順調

にかなりハイペースで作業が進む。 午後2時。細い枝がすっかり取り払われて、熊倉さん

がいよいよ問題の箇所に取りかかる。三つ又のひとつに真横からチェーンソーを少し入れ、

できた切れ目にクサビを金槌で打ち込んでいく。チェーンソーの刃が押しつぶされるのを防ぐ

ためだ。隙間にチェーンソーを入れて再び伐る。最後のひと伐りで丸太になった木が幹から

離れる直前、熊倉さんが「オーイ」と皆に合図を送る。緊張の一瞬だ。

 もしクレーンのロープがうまくかかっていなければ、吊られた木が落下する可能性がある。

実際たまにあるらしい。また、クレーンがロープを引っ張りすぎていた場合、このとき木が跳

ね上がってしまう。「木が離れるときは怖い」と聞いていたので思わず身構えて見ていたが、

そろりそろりと丸太は静かに太い幹から離れ、宙に吊られた。クレーンのアームは33mも

あるが、運転手さんの微妙な操作は見事である。

 

 午後3時を過ぎて粉雪が舞い始めたが、4時前には太い幹まで順調に伐り出すことができ

た。あとは幹を大型トラックに積んだり細かい枝をまとめる作業だけだが、日が翳って気温

が低くなっていくのがわかる。なんとか時間内に寒さから逃げ切ったという感じで、地上に下

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