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年月日 2006 0125

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見出し: 巨木を伐る・空師熊倉さん

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新聞名: 群馬県 JanJan

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元URL http://www.janjan.jp/living/0601/0601167830/1.php

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記事内容: 1月7日午前8時。熊倉林業の空師3名と、木を運ぶ材木屋の職人さん、そしてクレーン車の

運転手さんの総勢8名が到着。現場は群馬県のほぼ真ん中、前橋から20kmほど北に位

置する小野上村おのがみむらの山肌にある村長さんの家である。庭の片隅にあるケヤキの

木は、個人宅の庭木にしてはかなりデカい。測ってみると目の高さで幹周りがちょうど4mあ

った。村長さんはこの家の6代目で、木の樹齢は120年ぐらいという。 クレーン車の運転手

さんと熊倉さんは、木を見ながら作業手順を相談する。「今日中に終われるかなあ・・・。やっ

てみないとわかんねえな」と熊倉さん。それにしても寒い。朝の気温はマイナス3度。東京か

ら来た人間にとってはめちゃくちゃに寒く感じる。木に登ると風が直接あたるのでさらに寒い

らしい。 木の枝のてっぺんまでの高さは25〜6mはある。木の形は、幹が空に向かって三

つに分かれ、ちょうど鶏の足を逆さに立てたようなかんじだ。幹にはコブはなく地面から5〜

6mまっすぐに伸びている。道端で作業を見物している通りがかりの人たちも「きれいな木だ

ねえ。百年以上だろうかねえ」などと話している。 熊倉さんによると、分かれた三つ又の幹

のそれぞれを伐る作業がもっとも難しいのだそうだ。三つ又の分かれ目にチェーンソーを入

れて3本を切り離すことができれば理想的だ。上の3本も材木となるのでできるだけ長く伐り

出したほうがよい。しかし、3本とも大人の胴体より太く長さも6〜7mある。真横にチェーンソ

ーで伐ろうとしても、刃が木の重みで挟まれて動かなくなるのだ。地上での作業とはわけが

違うので、とくに技術と体力を要する。うまくいかなければ大根を切るように上からブツ切りに

していくしかない。 午前9時。皆で安全祈願のお祈りとお清めをして作業開始。チェーンソー

を腰から下げ一人木に登る熊倉さん。茂った枝にクレーンから下がったロープをかけ、吊る

したまま伐ってゆく。伐られた枝は地上の空きスペースに下ろされ、さらに細かくされる。木

の上でも地上でも絶えず誰かのチェーンソーが駆動しているので、現場は会話が難しいほど

騒々しい。風はほとんどないので順調にかなりハイペースで作業が進む。 午後2時。細い

枝がすっかり取り払われて、熊倉さんがいよいよ問題の箇所に取りかかる。三つ又のひとつ

に真横からチェーンソーを少し入れ、できた切れ目にクサビを金槌で打ち込んでいく。チェー

ンソーの刃が押しつぶされるのを防ぐためだ。隙間にチェーンソーを入れて再び伐る。最後

のひと伐りで丸太になった木が幹から離れる直前、熊倉さんが「オーイ」と皆に合図を送る。

緊張の一瞬だ。 もしクレーンのロープがうまくかかっていなければ、吊られた木が落下する

可能性がある。実際たまにあるらしい。また、クレーンがロープを引っ張りすぎていた場合、

このとき木が跳ね上がってしまう。「木が離れるときは怖い」と聞いていたので思わず身構え

て見ていたが、そろりそろりと丸太は静かに太い幹から離れ、宙に吊られた。クレーンのア

ームは33mもあるが、運転手さんの微妙な操作は見事である。  午後3時を過ぎて粉雪

が舞い始めたが、4時前には太い幹まで順調に伐り出すことができた。あとは幹を大型トラ

ックに積んだり細かい枝をまとめる作業だけだが、日が翳って気温が低くなっていくのがわ

かる。なんとか時間内に寒さから逃げ切ったという感じで、地上に下りた熊倉さんも心底ホッ

とした笑顔だ。いつのまにか敷地に入って来たどこかのおじさんが「おみやげ、おみやげ」と

言ってニコニコしながら木っ端の一つを小脇に抱えて去って行った。使えそうもない三角形

の木っ端だったが、置き物にでもするのだろうか。 伐った手ごたえとしては、けっこう堅め

の材質だったらしい。「あと百年はゆうに生きられる木ですよ」と熊倉さん。まだまだ健康な

木ということだ。根っこが道路の側壁を壊さなければもっと長生きできただろうに、これも運

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